■慢性睡眠不足


釣行前夜の23時頃、ホームページをUPしようとデータを開けた。
な、ない。なぜか、フォルダが消滅している。全部のフォルダを開けてみる。
ない。HDの検索かけてもない。忽然と消えた。
なにかしたのだろうけれど、こんなときは、まったく憶えがないものだ。


とりあえず風呂に入ってきて修復にかかる。
明日にすればいいのだが、やってしまわないと気がすまないという因果な性格だ。
できあがって時計をみると、3時だった。睡眠1時間半。
朦朧とした頭で起き、その目覚めた5分後に飯をしっかり食う。
カミさんがいつもいう。

「起床5分以内に、美味しそうにご飯を食べる人なんて、ほかにいる?」特異体質なのかねぇ、ごんべは。そのかわり、腸は弱いぞ。

連休の高速道路は嫌いだ。リズムがない。年間30000km、高速ばかり走っていた。
深夜のプロドライバーの間なら眠っていても走れる。
自慢にはならないが。目はあいている。前方のトラックの尾灯を確かにみて、
一定の距離は保っているが意識は眠っている。


御前崎港に着いても無風。エサ屋の前で思案する。またしても迷ったが、前回のポイントでリベンジをすることにした。後始末くらいして帰れよな。んもう....


まずは釣り場の掃除。気持ちよくなってからのスタート。
そよそよと風が吹いてきた。
やっぱり....
ただし、東風、このままでいてくれれば、なんとかなる。


■心地よいBGM


風裏に入って携帯電話から釣り仲間のサイトの掲示板を覗く。壱岐対馬といえば、7年ほど前、遠征を計画したことがある。
対馬出身の釣友がいたからだ。
実家に泊まってのんびりやんべえ...... という話。


ま、50cmのクロダイは確実に出るから....... という話。
が、それを実現しないうち、彼は壮絶な癌死を遂げた。
この日は最強の竿を持ってきていた。
前回の大型をかけたのに、にっちもさっちも動かない...シーンのリベンジだ。くれば、もう逃がさない。が、この竿、ガイド位置が高い。

1時間ばかり、竿捌きに苦労した。が、皮肉にも、これが解消された。
風が強くなってきたのだ。予報通りに南東にかわった。
朝から90度風向きが変わり、真横から吹く。糸が飛ばされるから穂先絡みがない。

9時、表側の海峡から石鯛師が撤退。
ワッペンをベストにいっぱい付けた上物集団も内側でお茶にごし。
白波がテトラを打って霧になって飛んでくる。

時々、ヨタ波がくると堤防を越え、ナイアガラの滝のように内側に落ちる。ダバダバダバッ,心地いいBGMだ。


が、レインウエアーを車に置いてきたので、タオルでほっかむり。
エサ盗りはある。が、本命アタリがない。このあたりで潮が速くなった。が、海中は分からない。時々、エサが残ってくる。


ひょっとして底キープをしていないかもしれない。
で、水中ウキをセットした。"水中ウキのごんべ"と異名をとる私。
2枚潮のときはこれに限る。で、途端にウキの潮乗りがよくなった。
風に逆らって上っていく。よし、これで釣れたようなものだ。


真横からの風はますます強くなる。
竿をクーラーボックスの竿受けに掛けておいても、クーラーボックスごと横を向く。
予報では風速12m、それくらいはあるかもしれない。


■ギャラリーの前で


2時をまわって、私の頭のなかでは結論が出た。ダメだ、こりゃ。
3時、やる気が失せた、が、体は竿を握り続ける。この脈絡のなさは何なんだ。
脊髄反射の訓練を重ねてくると、思考と行動が剥離するのか。
4時、竿を仕舞おうか迷う。

はかの人がいっても血が騒ぐ。釣行記読んでも血が騒ぐ。
未知の釣り場ほど魅力のあるものはない、


6年前、対馬のかわりにいった五島列島以来、これといったところへいってないなァ。
今年は南紀にいこう。南紀でフカセ釣りをしよう。
釣っている前をカツオ漁から帰る船がひっきりなしに通った。

ここまでか、と目を離していたウキを...... あれ、ないっ。かなりの手応えだ。そのまま地を這って、左側の原発バースへ向かっていく。
そっちへ行かれたら、おしまい。負けだ。


竿のパワーを信じて思い切り耐えるが、それでも、引きずられて左へ歩く。どれくらい、やりとりしたのか、薄暗くなった海面に魚の姿が見えた。
婿殿が覗いて、クロダイではないですよ...... という。マダイだっ。


うぉぉ... とギャラリーから歓声があがった。あぁ、いい気持ち。
5時半、竿を納めて、なぶら市場へいく。申し訳ないけれど、
他人のものまで拾ってきたゴミを、大きなゴミBOXに捨てさせていただく。
カツオは1本1200円、獲れているのかちょっと安い。
3枚に下ろしてもらい、アラも忘れず入れて貰った。
2.3kgのマダイは、庭で婿殿が炭火で焼いている。


で、パソコンを開いた。対馬の釣り仲間から書き込みがあった。
49cm、2kgのクロダイが釣れたって。よかったなあ。ほんとによかった。
わがことのようにうれしかった。久しぶりに気持ちがたかぶっている。


■付記


ここからはブログ「天真爛漫ちゃらんぽらん」のログを収載。
「釣り百話」をベースに加筆したものもあるが、ブログ用の軽いタッチにしてある。